今日の一曲:GO!GO!7188 - 瑠璃色

GO!GO!7188 - RURIIRO PV - YouTube

・和風ロック

・ストイックスリーピース

 

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 日本的なものをさぐる骨折りの旅は、あわいびと(=中村力哉)との邂逅でいちおうの区切りがついた。そして、そこにロックサウンドやヒップホップリズムをとりいれたいなあ、とぼうっとしてからが長くなってしまったけれども。

 自分のなかにすとんと入ってくる和風ロックというと、GO!GO!7188が思い浮かんだので改めて聞き直すと、いやあすごい。ここまで濃厚な和だっけかと思ってしまった(むかし聞いてた時はそこまで日本がどうたらを意識していなかった)。返す返すも名曲ながらこいのうたを1stに持ってきてしまったのが悔やまれる。

 少しずれるが、作曲するようになってからの感想がある。詞先、しかも別人の詞につけるというのは、すごいことだ。自分は一、二回経験があって、ひとつだけすごくうまくいったけれどあとはぐちゃぐちゃになってしまった。というのは詞の大きい意味でのリズムの問題なのだ。字数や意味とかで作っていく流れ、そこにメロディを感じ取って掘り起こしていく作業というのは、合わないときは徹底的に合わない。僕が受動的でしかも定型や韻を重視したいタイプ(=許容範囲がせまい)というのもあるかもしれない。ユウもそれなりに強引につけたり、「ああ」とかはさんだりはしている。

 本題に戻って。ナイハハ(っていうんですってね)の和テイストといえば「浮舟」だし、あの曲もすごいけど、あえてこの「瑠璃色」をチョイスしたい。これはどうもアラビアンな感じということで作ったらしいけど、この半音の使い方が都節っぽくてとてもいい。あと、曲調が変わっていくのが今聞き直すとすごいよく聞こえる。1番が終わってもっかいイントロのリフがなる、その瞬間の落ち方。語りだすと止まらないのでこの辺で切り上げておく。チリヌルヲワカもこないだはじめてきいたけど、よかったなあ。

 こういうストイックなスリーピース編成だと、コードよりもリフとメロディーのからみ方がだいじだったりして、日本なメロディをどうのっけるかとは考えなくていいのかもしれない。それこそヘテロフォニーも可能だし。浮舟はじゃかじゃか系だけど。

 ユウは音楽をはじめたきっかけがTHE BOOM島唄だったり、鹿児島おはら節がめちゃめちゃうまかったりとなかなか民族的だ。そういえば同時期のガールズバンド、チャットモンチーのえっちゃんも民謡歌手になれと育てられた結果あのすさまじい曲につながっている。