今日の一曲:Algernon Cadwalleder - Pitfall
今日は迷った。People in the Boxと迷った。要するにエモだ。
洋楽はQueenを軸に聞いていたので、USインディーには疎い。今もなお疎いけれど、とっかかりとして入ったのがこれだ。日本語で定着した表記がない。きっかけは地下室タイムズだったような気もする。
スリーピースでここまで音の厚いバンドもそういないんじゃないだろうか。Rushとかもたいがいだけれど。とにかくギターががんばっている。ライブ動画をみたらかなり動きを入れながらもしっかり弾きまくっている。開放弦、タッピング、ハーモニクスを駆使しつつもキラキラしたクリーン~クランチの音なのがいい。これでディストーションだとヴァンヘイレンになるのかもしれない。
ドラムはシンバルの使い方がまさしくエモい。そして何より、ボーカルの切なさが最高だ。オリジナルエモのキンセラとかだとちょっと綺麗目すぎるけど、この張り裂ける声から、エモとパンクのつながりを見出せる。
メロディは邦楽的な濃厚さのない、シンプルなものだ。とくにボーカルがベース兼任ということもあってか、ロングトーンが目立つ。それがオーディエンスの合唱を呼んでいる面もあるし、何よりエモい。歌詞もこの曲だけはいちおうみたけど、なかなかシュールで抽象的で、でも何かしら伝わってくるものがある、そんな感じで好みだった。
そして、この曲は構成がすごい。ABACDEという感じか。こういうのはセッションなのか詞先なのか。さいごに向かうカタストロフ感がすさまじい。