今日の一曲:Caravan Palace - Jolie Coquine

昨日はすっかり忘れていた。まあそれくらいのほうが幸せかもしれない。

これは3年くらい前に聞き始めたのだったと思う。エレクトロスウィングというジャンルだと言われる。個人的にはネオソウルと似たものを感じる。ヒップホップやクラブミュージックがネタ元にしていたジャンルが、逆にその切り取られ方を飲み込んで生まれた音楽というわけだ。

だからだろう、クラブミュージックの側からみるとわりと雑なエディットがされているように聞こえるのだと思う。むしろこの人たちは音大を出たりして、ジプシージャズをしっかり演奏できるタイプのミュージシャンであって、そこに後から電子音や四つ打ちを付け足していっている。

僕はその姿勢のほうに魅力を感じる人種なのだろう。何かを先鋭化させていくより、既にある何かを組み合わせたところに新しさを読み込んでいく。だからその素材はなるたけシンプルなものであってほしい。

それにしてもフランス人のおしゃれさというのはすごい。クラブミュージックでいうとそれこそダフトパンクとかマデオンもそうだし、フレンチハウスもズルいと言いたくなるほど魅力的だ。そこにまた違う流れでジプシージャズや近代フランスのクラシックの伝統がある。豊かな国だ。