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今日の一曲:Queen - Bohemian Rhapsody

Queen - Bohemian Rhapsody (Official Video) - YouTube

・奇跡のバランス感覚

・音楽への愛

 

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 これまた時代感が不明だが、はじめて熱心に聞きはじめた洋楽となるとQueenになるのだ。ただこれはアコースティック耳からするとそこそこ自然な帰結かもしれない。後期のシンセ多用に違和感を覚えるのも含めて。

 今さら説明不要のロッククラシックなのであえて多くは言わない。が、反りたつ壁へのチャレンジとして作曲過程を妄想すると、おそらく最初のコーラス+バラード+間奏部分まではいったん詞曲ともにできていたんじゃないかと思う。ここまでは「殺人者」の一人語りだ。

 しかしフレディはその閉塞的なまでの濃密さを打破するにあたって、歌詞における客観視点→態度の転換と音におけるオペラ→ロックという新要素を要求した。その後の展開は言葉も音楽もはじめの磨耗した変形である。

 このバンドの胆はバランスにある。メンバー全員がどこかのタイミングで主導権をとりヒット作をもっていること。ポップ=フレディとジョン、ロック=ブライアンという精神/スター=フレディとロジャー、職人=ジョンとブライアンという個性/フロント=フレディとブライアン、リズム隊=ロジャーとジョンというパート編成――完全な4C2/2。

 オリジネイターといえる部分はないかもしれない。ただそこには奇跡的なまでのバランス、ジェントルマンめいた聡明な自制心、そして古今東西の音楽への愛がある。武道館行ってよかったなあと改めて思う。そこにいてほしかったふたりはいなかったけれども。