今日の日記(短歌、音楽)

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病院の時計の針は不規則で今何時かもわからなくなる

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病気をしている。舌が真っ白で、火傷になった痛さだ。頭もぼおっとして、体もなんとなくだるい。夏の日の微熱。

 

寝て、夢を見て、起きて、音楽をして。

そう過ごしていると、あと12時間もしたらのそのそと会社に行くことになる自分の身が不審に思われる。

いつまでこうしているのだろう、そんな気だるさがないというと嘘になる。

でも、こうしているその次の未来は、わからない。

 

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のびのびと羽をのばして歌えたらあとはなんにもいらないんだよ

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Animals As Leadersを聞いている。厳密に言うと、ひたすらThe Brain Danceを聞いている。ジェントだとかメタルだとか言われるが、ポストロックやファンクにも通じる感覚もある。面白い音楽だと思う。

 

Vulfpeckを聞いている。厳密に言うと、ひたすらDean Townを聞いている。擬古的なMVやスタイルのくせに、感覚は明らかにクラブミュージック以後だ。面白い音楽だと思う。

 

Julian Lageを聞いている。厳密に言うと、ひたすらNocturneを聞いている。オールディーズを、最小限の「ギタートリオ」でカバーしている。明らかにコードを聞かせるには人手が足りないのに、なぜか成立してしまう。ゼンめいている。面白い音楽だと思う。

 

Steve Colemanを聞いている。これは、何がいい曲かはよくわかっていない。「変拍子 ファンク」でググってヒットしたので聞いてみたが、想像と違った。でも、かっこよくジャズしている。面白い音楽だと思う。

 

気づけばインストばかりをよく聞いている。一方でポルノグラフィティマキシマム ザ ホルモンを聞いたりもしている。

そういう時期なんだ、と思うと、そういう時期って、なんだよ、と笑えてくる。

 

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朽ち果てた廃ビルのなか捨てられた女の子の世界になりたくて。

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底冷える窓がガタつくこの家でまた年を取る

また年を取る

 

朝方に習字でびっと線を引くような気持ちで息をしたいな

 

迷わない
心の声はいつだって「楽しい!」に正直なんだから

 

当然に海に飛び込むイグアナの描く軌跡を真似してみたい

 

さみしさを別の言葉におきかえていばってみせて悲しくなった

 

消費して消費されたい
ぐるぐると貨幣信仰する貨幣たち

 

美しくないものぜんぶ剥ぎ取った美しさ
それは「醜さ」という

 

無惨なる手料理の味隠そうと苦し紛れのウスターソース

 

ゆわゆわと舞う埃
目で追いかけて
意外な風を見つけてしまう