今日の一曲:伊福部昭 - ピアノと管弦楽のための「リトミカ・オスティナータ」

伊福部昭/ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ(1961) by toymui2 音楽/動画 - ニコニコ動画

・民族、原始の響き

・「伊福部昭

 

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 とても気が重い。未だに咀嚼しきれていないどころか、独自に考え付いたはずの方法論が一致していて、それはつまり無意識的パクリなのではないか、いや先達のたどった道を身体化できたのだからいいじゃないか、など渦巻く思いを言語化することができない。

 とりあえず、この若杉弘×読売日本交響楽団×小林仁版を聞いてほしい。いや、やばくないですか。大著「管弦楽法」の著者による、六音音階と奇数拍子による汎アジア的原始の響き。CDを買おう。

 厳密にいうとこの曲はとくにそうだけど、伊福部の音楽はザ・日本という感じではない。出雲豪族の血・北海道での育ち・アイヌとの交友。中央楽壇との切断も含め、日本の中心にいた人間ではない。アジアの東端のそのまた周辺。それでも、いやそれゆえに普遍的な響きを獲得できたのだろうか。

 精査したい、この人の考えを。先の景色を見たい。

 同じCD収録の小山清茂も含めてもっと聞きたい。